Aメロ、Bメロ、Cメロって何?
Cメロはサビなの?落ちサビの前に入るの?
このような疑問を解決いたします。
本記事の内容
- 2種類あるAメロ、Bメロ、Cメロの使い方を紹介
- Aメロ、Bメロ、Cメロ、サビ、落ちサビについて解説
- Bメロ、Cメロという言葉の見分け方のコツ
本記事を読めば、Aメロ、Bメロ、Cメロの使い方でもう迷わなくなるように解説していきます。
図を用いつつ2パターンに分けて解説していくので、音楽が分からない方も安心して読んでくださいね。
言葉の使われ方が2種類ある
結論から言うと、Aメロ、Bメロ、Cメロには大きく分けて2種類の使い方があります。難しそうですが、それ自体は決して難しい事ではありません。これについて解説していくので、まず下の画像を見てください。
これは私が考えた「新しい楽譜」です!
人がそれぞれメロディを表していて、同じ人が同じメロディということです。
日本の音楽には、
まず曲が始まり、少し落ち着いて膨らんだ期待感から盛り上がって1番が終わる
2番の繰り返しが終わると雰囲気ががらりと変わり、切ない雰囲気から大きく盛り上がってフィナーレ
という構成の曲がよくあります。
その日本のポップスによくある構成をビジュアル化したものが「新しい楽譜」なのです。
それでは早速「新しい楽譜」にAメロ、Bメロ、Cメロを振り分けていきましょう!
出てきた順番でメロディに名前を振り分ける方法
まずはそのまま振り分けよう
1個目の方法はメロディが出てきた順番でAメロ、Bメロ、Cメロと振り分けていく方法です。「新しい楽譜」を新しいメロディが出てきたらその順番にA、B、Cと振り分けてください。するとこのようになったと思います。
※1番2番は同じなので以降省略します。
このやり方のいいところは、例外なくメロディに名前をつけられる所です。但し、曲によってメロディが増えたり減ったりした時に「Cメロ」ではどんな雰囲気のメロディなのかが分かりません。
「サビ」を追加してみよう
よくある派生パターンが、一番盛り上がるところを「サビ」と名付ける方法です。それ以外は先ほどと同じように振り分けるとこうなります。
盛り上がるメロディの名前にサビが追加されてたことによって、サビより後のメロディは名前が繰り下げられます。
そのサビの中でも、最後に出てくる静かなサビを落ちサビ、クライマックスのサビを大サビといいます。落ちサビから大サビにかけて大きく盛り上げるというのがよくある手法です。これらはサビの中にある細かい分類なので、まとめてサビと呼んでも差し支えありません。
ここまでが1個目の方法です。
出てきた順番かつメロディの雰囲気で名前を振り分ける方法
Bメロ、Cメロの特徴を具体的に決める
1の方法のデメリットは、Aメロ、Bメロ、Cメロの役割が分からないところでした。派生パターンでは、一番盛り上がるメロディがサビであることだけ分かるようになりました。しかし、他のAメロ、Bメロ、Cメロなどに関してはまだ分からないですよね。なぜなら、今までの「Bメロ」という言葉にはメロディの出てきた順番しか意味がないからです。そこで、特にBメロ、Cメロに大きく特徴を与えたのが次の方法です。
この方法でも、前提としてはメロディが出てきた順番で名前を振り分けます。その上で、
- Bメロ=Aメロとサビを繋ぐ役割をするメロディ
- Cメロ=サビと大サビ(落ちサビ)を繋ぐ役割をするメロディ
のように役割を明確にして割り当ててしまいます。すると、次のような表し方が可能です。
こうすることによって、Bメロ=「Aメロとサビを繋ぐメロディ」がないけど、Cメロ=「サビと大サビ(落ちサビ)を繋ぐメロディ」があるということが分かりやすく伝えられるようになります。「Bメロがない曲」と呼ぶだけで区別できるようになるのです。
Bメロ、Cメロに役割を与えるメリット、デメリット
Bメロ、Cメロの役割をを決めたことによって新しくできるようになる会話があります。
例えば、上記のような「BメロはないけどCメロはある」曲のことを簡単に説明できるようになります。
他にも、「ここはBメロなんだからBメロっぽく歌ってほしい」という発言は
「BメロはAメロとサビを繋ぐメロディだ。」
という前提のもとに成り立ち、これによって、
「Aメロ、サビよりもしっとりと、サビへの期待感を持って歌ってくれ」
という意味であるということが推測できます。
「Bメロがない曲」とか「Bメロっぽいメロディ」といった場合はこちらの役割の考え方に基づきます。その結果役割の担う雰囲気もBメロという言葉に託されたのです。
このやり方のデメリットは、役割と名前の認識が一致しなければ話が通じない点です。Bメロに関しては問題が顕在化していませんが、その影響もあってCメロは状況が複雑になります。
Cメロが何を指すかあやふやな理由
順番のやり方で、サビの呼び方をしない名前の決め方がありましたね。こちらの方法で役割を決めようとするとどうなるでしょうか。
そうです。Cメロが「一番盛り上がるメロディ」そしてDメロが「CメロとラストのCメロを繋ぐ役割をするメロディ」となります。役割がずれてしまうのです。
いわゆる「Bメロっぽい」はよく聞くのにもかかわらず、「Cメロっぽい」がピンとこない原因はここにあります。「Bメロ」が広く知れ渡っていて、「Bメロ」とはこういうものであると説明できてしまうために、「Cメロ」も当然一般的に説明できるだろうと思ってしまうのです。
また、純粋にメロディの多い曲にも対応できません。具体的になったということは、特定の人との会話が円滑になる代わりに、その分だけ汎用的ではなくなったということなのです。
最後に
「新しい楽譜」を使った方法はいかがでしたでしょうか?メロディという文字に表せないものを誰にでも分かりやすくできたのではないかと思っています。
今まで紹介した呼び方もそうでない呼び方もどの呼び方が優れているというものではないです。絶対にうまくいく振り分け方はありません。なぜなら音楽は自由に作って良いからです。どんなに綿密に構成の名前を考えても、それに当てはまらない音楽はこれからも生まれ続けていきます。
私から提案するのは、何番目にメロディが出てくるかを話したい方は順番に振り分ける方法を、どんな雰囲気のメロディかを話したい方は雰囲気で名前を決める方法を使うというものです。ここまで読んでくれた皆さんなら、相手が自分と違った使い方をしていても、迷わずに対応できると思います。ご自身に合った呼び方を見つけてぜひ音楽の会話を楽しんでくださいね。
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