音楽理論

作曲に音楽理論はいらない?本当に必要なものは「○○」

作曲を始めたいけど、音楽理論なんて全くわからない・・・
こんな自分が作曲をして大丈夫なのか・・・

私は作曲に憧れがありましたが、こういう不安な気持ちに襲われて何回か諦めてきました。それを乗り越え、3年ほど継続して作曲をしている中で思っている音楽理論の向き合い方と、本当に必要なものについて解説していきたいと思います!

本記事の内容

  • 作曲をする上での音楽理論の必要性
  • 作曲に本当に必要なものについて

以上についてお話したいと思います!

作曲は幼稚園児でもできる?

子どもがタブレット端末を使用している写真

以前「作曲は音を適当に並べるだけでよいので、幼稚園児にもできること」という話を聞きました。当時すっごく嫌な気持ちになったことを覚えています。言っていることは間違っていないのかもしれないですが、適当だと作りたい音楽は作れないし、何より私たちがしたい作曲はそういうことじゃないですよね。そしてそうやって生まれた曲は自称音楽評論家に「こんなものは音楽じゃない」と言われ、また悲しい気持ちになるんでしょう。笑

そして音楽理論を勉強する(挫折)

そうやって音楽の分かる人にマウントをとられるのが嫌だったので、音楽理論の勉強を始めました。本で読んだりネットで見たりしましたが、

  • C7とCm7とCM7の違いが分からない
  • 増音程の意味がどうしても分からない
    →挫折!

もともと楽譜は読めたのに初歩の初歩で躓いてたので、もう音楽理論も分からないし、音楽好きとも分かり合えないし、自分には音を適当に並べた曲しか作れないんだな、とまた悲しい気持ちになりました。しかし、今作曲を始めて思ったのは、この作曲や音楽理論の学び方と向き合い方が間違っていたということです。音楽理論が真に必要とされていた訳ではないのですね。では、必要なものはなんなのでしょうか?

本当に必要なものは「共感」

ただ共感と聞いてもまだピンとこないかもしれないので解説しますね。
あなたが好きな曲を思い出してください。心に惹き付けられる好きな所がいくつもありますよね。好きな雰囲気の曲やジャンルには共通点があって、そこに共感しているはずです。一方で先ほどの「適当に音を並べただけの音楽」は、がちゃがちゃうるさいメロディ、しどろもどろなリズム、そして心地の悪い不協和音、どこも心に惹き付けられません。馴染みのないでたらめな曲は、どう聞いていいか分からず、理解ができないので、共感のしようがないんですね。良い作曲と悪い作曲の違いは、この共感の多寡にあります。

何を美として、何を良い音楽だと感じるか。これはその人が聞いてきた音楽やその人の感性によって変わってくるものです。そして、どんな音楽を表現しようと思うのかもまた、作曲者個人に依るものです。もしあなたが作った曲に納得し、世間の評価がどうであれ「いい曲だなあ」としみじみ思えるのであれば、少なくとも音楽理論を知らないまま作曲はできるし、作曲の目的を果たせるということです。
また、音楽理論を知らないのに名曲を生み出すようなアーティストは、音楽が体に染みついているので、「音楽理論は知らないけど他人を共感させる音楽を作る力を持っている」といえますよね。

知識は武器だが使いよう

作曲において知識は武器になります。手っ取り早く人に共感される音楽を作るためには理論は強い武器になるでしょう。作りたい音楽のジャンルによって必要な知識量は変わってきますので一概には言えませんが、基本は本当に簡単なんです。本当に、本当に・・・。基礎を少し学べばすぐに共感される作曲の土俵に立つことができます。誰にでも絶対に分かるように音楽理論も解説していきますので、あまり気負わずに他の記事も読んでくださると感謝です。

共感のある音楽を作るためによく用いられる知識は音楽理論だけではありません。楽器の演奏の方法や鳴らせる音域の知識であったり、作る音楽のジャンルに関する知識も必要となります。例えば、リコーダーや吹奏楽で使う楽器は息を吹いて音を出しますよね。もし30秒間息継ぎするタイミングがない曲を作ったら、「こりゃ吹けないよ・・・」とがっかりされてしまうでしょう。歌のメロディも一緒で、「こんなん歌えない・・・」と共感の少ない曲になってしまいます。一方で、これがボカロ曲であれば、「この絶対に息続かないメロディ最高!」となり、共感を集めたりもするのです。

これは音楽理論にも共通していて、例えばクラシックの和声法やコード理論には禁則といういかにもやってはいけなそうな名前のルールがありますが、最近のポピュラー音楽では平気でそれを破ってます。破る理由は簡単で、かっこいいしそういう音楽が多くの人に支持されているからですね。もちろん、クラシックを作るときには破らないほうが安心でしょう。

このように、武器の使い方や役に立つかどうかは時と場合によるということです。だからこそ、自分や他人が理解でき、心を惹き付けられるという「共感」を一番大事にしてほしいのです。

まとめ

いかがだったでしょうか。今回の話をまとめますね。

  • 良い作曲には「共感」が必要!
  • 音楽理論や音楽の知識は共感を増やす武器!

作曲をしたいけど音楽理論が分からないコンプレックスによって雁字がらめになってしまっている方の助けになれば幸いです。

最後に私から伝えたいことは、あなたがかっこいい、美しいと思う価値観は大切にしてください!ということです。音楽理論に縛られすぎてしまうと、理論は合っているのになぜか面白くない曲に仕上がるという状況に陥ります。これも考え方が逆なんです。あなたがいいと思うものを音楽理論を使って人に共感させてください。これが本来の音楽理論の在り方で、学習する目的だと思っています。あなたの作った曲が世に生まれる日を私は心待ちにしております。

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