楽譜

初心者でも分かる!楽譜を読むのに必要な基本の知識

楽譜を読まなきゃいけないけど、ちんぷんかんぷんだ...

一体何から始めたらいいんだろう?

楽譜の読み方なんてもちろんのこと音楽は小学校から苦手だぜ!という方でも絶対に理解できるように説明しますので、気軽に読んでみてください。

本記事の内容

  • 五線譜とは
  • ト音記号、ヘ音記号の意味
  • 縦線で区切られた小節について
  • 4/4,2/4のような分数が表すもの
  • ♩=数字 の意味

途中で分からない言葉が出てくると思いますが、読み進めれば分かるようになるので安心してくださいね。

楽譜って何?

楽譜というのは音楽を構成するメロディ、リズム、ハーモニーと演奏や表現の方法について書いてあるもののことを言います。要するに、

  • どんな音を
  • どんなリズムで
  • どう演奏するか!

これが楽譜の情報の全てです。難しい楽譜に遭遇して頭が痛いときは、その記号は上記3つのうちどの役割をもっているのか考えるとよいでしょう。

今回は西洋で生まれ、今現在も色々な音楽でよく使われている五線譜について解説していきます

五線譜とは?

シンプルな五線譜がこちら。

五線譜を説明するための簡単な楽譜
五線譜-ドレミファソラシド-

名前の通り横線が5本あるのが特徴です。5本の線の上に音符やいろいろな記号が乗っかっています。それでは線の上に乗っている記号をそれぞれ順番に見ていきましょう。

ト音記号とヘ音記号

一番左にある可愛らしいぐるぐるはト音記号と呼びます。なんとこのト音記号はGの形から作られたというからびっくり。かわいいだけではなく下から二番目の線をソにするよという意味があります。ト音記号がないと音符の位置から正しく音程を読み取ることができません。ちなみにト音記号はこの二番目の線のちょっと下から時計回りにぐるぐる描き始めます。

ト音記号の譜例
ト音記号-ドレミファソラシド-

次はト音記号の仲間のヘ音記号です。これはFが元になっているのだとか。下から4番目の線をファにするという意味があります。音が低めの楽器はよくヘ音記号を用います。

ヘ音記号の譜例
ヘ音記号-ドレミファソラシド

ト音記号とヘ音記号は音部記号と呼ばれています。音部記号のおかげで五線譜の上にある音符の音が分かるようになるので大事な役割です。この他にハ音記号という音部記号もあります。

ピアノでは大譜表と呼ばれる、ト音記号とヘ音記号の二つ組の楽譜を使います。

大譜表の譜例
大譜表-ドレミファソラシド

ト音記号の段の一番左の音符と、ヘ音記号の段の一番右の音符は上と下で書いている位置は違いますが、どちらも同じ音(ド)になっています!

小節と分数(拍子記号)

4分の4拍子で、2小節にそれぞれ四分音符が4つずつ入っている
1小節に4つ4分音符が入っている

この縦棒は小節の区切りを表す線で、この線で区切られた間が小節です。小節の中に音符が一定の規則で収納されています。そのしまう基準を決めているのが4/4という分数の記号です。この分数は拍子記号と呼ばれていて、分数の分母分子とは異なる意味を持っています。音部記号が音の高さを決める記号であるのに対し、拍子記号はその曲のリズムを決める記号です。

簡単に説明すると、4/4は「タン、タン、タン、タン」という4拍子のリズムのことを指し、3/4は「ズン、チャッ、チャッ」という3拍子のリズムを指します。

もう少し具体的に説明しましょう。下の数字はどの音符を基準にする部分です。下に4と書いていれば四分音符になります。上の数字はその基準の音符が1小節に何個入るかを表す部分です。4分音符が1小節で4つ入るということになります。

その他では、
2/4 → 4分音符が1小節に2つ
3/4 → 4分音符が1小節に3つ
6/8 → 8分音符が1小節に6つ
のような種類があります。

音符の長さや名前については別の記事で解説します!

また、分数がなくてC、Cに縦線の記号で書いてあることがあります。これは、C = 4/4、Cに縦線 = 2/4と同じものです。

C=4/4拍子の図
C=4/4
Cに縦棒=2/4拍子の図
Cに縦棒=2/4
2/4の図
2/4

♩=数字とは何?

楽譜の上側に音符=数字と書いていることがあります。これはBPM(Beats Per Minute)といい、1分間に拍がどれくらいある早さかを表しています。♩=80は1分間に4分音符が80回鳴るテンポで演奏するという意味です。数字が大きくなるほど曲のテンポが上がります。また、速度標語と呼ばれるアルファベットが書いてあることもあります。

実際にどれくらいのテンポなのかを調べるにはメトロノームを使います。


これがメトロノームです!

持っていらっしゃらない方も多いと思いますが、今の時代ならメトロノームは持っていなくて大丈夫です。

実は、Googleでメトロノームと調べるだけでメトロノームが使えます!ちょっと気になった時にいつでも調べられるのは便利ですよね。アプリでも色々出ているので長期的に楽譜を読む予定のある方はダウンロードするのもおすすめです。
4分音符=80とBPM80は同じ意味ですので同じものと考えてください。

基本は四分音符だけですが、時々2分音符=数字や8分音符=数字と書いていることがあります。難しそうですが、4分音符の時と考え方は同じなので安心してください。

例えば、2分音符=80 は、1分間に二分音符が80回鳴るテンポになります。4分音符の二倍の長さがある2分音符が80回鳴るということは、4分音符なら二倍の160回鳴る早さなので、♩=80の二倍の早さ→♩=160と同じ意味です。

逆に、8分音符=80なら、4分音符の半分の早さの♩=40ということになります。

なんかテンポが違う・・・と感じた時はここをチェックしてみてください!拍子記号が4/4ではないときに見かける印象です。

二分音符 = 80 の見た目を紹介
2分音符 = 80
四分音符 = 80 の見た目を紹介
4分音符 = 80
八分音符 = 80 の見た目を紹介
8分音符 = 80

まとめ

今回は楽譜の一番基本的な部分の説明をしました。以下に今回の内容の名称をまとめたので、さらっと読んでこの記事の内容を思い出してみてください!音符の読み方を知るためにも必要な知識なので、ぜひ最初に覚えてしまいましょう。

ポイント

  • 五線譜
  • 音部記号(ト音記号、ヘ音記号)
  • 小節
  • 拍子記号(4/4 など)
  • BPM (♩= ○○ )

いかがだったでしょうか!次回は音符の高さの記事です。ぜひ続けてお読みください!

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